平成26年度春のつどい

3月7日(土)、米原市人権総合センターにて恒例になりました「春のつどい」を開催しました。

 

プログラムの冒頭は、滋賀県身体障害者福祉協会青壮年部の皆さんをお招きして、「人との出会い、つながり を求めて」というテーマで、いろいろな思いをお聞きしました。 事の発端は、女性の会の活動の柱である「子育て支援」についてどんな活動をしようかということから始まりました。

 

会員の年齢層は高め(笑)で、孫育ての人の方が多いかな?少子高齢化の解決には婚活、これが子育て支援の出発点だろうという、考えにたどりつきました。しかし、婚活事業は、当米原市でもいろいろな団体がされています。そんな中、会員の息子さんで障碍がある方がいらっしゃって、結婚を望んでいるが、出会いがないという話がありました。それなら出会いの場を作るお手伝いをできないかとなりましたが、どこからとりかかればいいのかわからない、まずは当事者の方の思いを聞いてみようとお招きしたわけです。 6人の方からそれぞれの思いをお聞きしました。自分自身のこと、出会い、つながりについてです。

 

正直、以前に協会で、婚活事業をされたことはあったそうです。米原市でもされたそうですが、女性が集まらない、30人男性が集まれば、女性は5人という具合、まるで雛段のように女性を5人並んでもらって、男性がその周りに集まる、次回からは女性の参加はなくなります。そうして、婚活事業は中止になりましたと、言われていました。

そうでなくても、交流事業を計画しても人が集まらないのが悩みとのこと。女性の会でも同じですね。

 

私の思いとしては、ことさらに支援する側、される側の線引きをくっきりとするのは抵抗があって、なぜなら中高年の私たちは、若年層よりも加齢や脳血管疾患、骨折などの整形外科疾患などによる機能低下、または認知症などで判断力が低下するリスクは高いのですから、いつ、要介護になるかもしれぬ、他人ごとではないはずです。

 

以前のこと、わたしは、人でごった返す大阪駅で、電車の路線図を見上げながら「わからないわあ~」とつぶやいていたら、リクルートスーツの女子学生から「大丈夫ですか?」と声をかけられました。正直少しムッとして「(そんな何もわからへんおばさんに見えたんか?)いいえ、大丈夫です。」と言ったら「だって、わからないわとおっしゃってたので」「(大きなお世話やわ)大丈夫、わかります。」とその場を立ち去りました。まあ、せっかくの親切を無にする言動をする中高年。できないでいることに哀れむような視線を向けられたように思いました。
また、「(年なのに)パソコンができてえらいですね」と褒められるのも嫌ですね。「お手伝いしましょうかと声をかけられたら、一旦甘えて受け入れたらと、仲間には言っています」と一人の方は言っておられました。平成18年、高島市を流れる鴨川の氾濫で被害が出た時、自分にも何かできることがあるだろうと、ボランティアを願い出たと言っておられた方もありました。支援される側ばかりではないですね。

 

出会いの場ができ、運命の人と巡り合えても、障碍があるないにかかわらず、周囲の人々からの生涯にわたってのフォローがなければ結婚は成り立ちません。そして大事なことは経済的に自立できていることです。現在、若者の多くは貧困です。誰もが尻込みしてしまうことに首を突っ込む、お節介おばさんたちです。
一歩踏み出せたかなと思った1日でした。 

プログラムの2つ目は、一昨年も来ていただいたシャンソン歌手のKUSUYOさんです。
自ら機材を運び、設置されていました。ふだんは、大きなホールでライブをされている方なのに、「私、楽しいんですよ」と言われて、何の飾りもない会場で素敵な歌声を聞かせていただきました。シャンソンがよくわからない私ですが、中島みゆきさんの「糸」を歌ってくださり、知らず知らず、口ずさみながら聞き入ってしまいました。ありがとうございました。

健康推進員の皆さんが作ってくださった昼食です。ちらし寿司、お味噌汁、揚げサバの南蛮漬け、五目煮豆、ひじきのサラダ、チキンの照り焼き、パスタ、コーヒーのういろうやムース、フルーツ盛りだくさん、お味は我が家の味付けよりやや薄味に感じました。

味噌汁の塩分の濃度の測定器を置いていただきました。毎日の食事の味付けが塩分が多めになっていることがよくわかりました。食事は健康な体を維持する基本ですね。青壮年部の皆さんもKUSUYOさんも一緒に食事をいただきながら、おしゃべり、日曜日の昼下がり、時がたつのも忘れました。